ソフトウェア名：ChemDraw
ライセンス：商用
対応OS:Windows, Mac
最新版：14 (’14/10/1時点)
開発元：PerkinElmer(CambridgeSoft)
ファイルフォーマット：cdx(独自), その他多くの化学ファイルフォーマット
言わずと知れた業界標準ソフト。必要な機能はすべて含まれていると言える。
様々な雑誌用のテンプレートを標準で使用可能なので、論文を投稿される方にとってはほぼ必須のソフトでしょう。
このソフトの問題点をあえてあげるなら「ライセンス料が高い」・「Linuxでは使用不可」・「ファイルフォーマットが独自なので他社ソフトとの互換性障壁となる」と言った点があると思います。
「ライセンス料が高い」について、通常ライセンスを購入するには10万以上の高額となります。ですが学生なら1万円前後で購入可能であり、教育関係者でも安くなるオプションもあります。大学によってはライセンスを一括管理しているので自由に導入可能。他の海外製品と同様に海外通貨を利用して購入することによって安くなる場合もあるようです。
「Linuxでは使用不可」について、開発元が対応する可能性は極めて低いと思いますのでChemDrawを使用したい場合はWindowsかMacを使用するしかないでしょう。WindowsソフトをエミュレートできるWineを使用する方法はかなり厳しいと思います。
またChemDrawはcdxという独自のファイルフォーマットを採用しています。このファイルフォーマットは他のソフトウェア会社と同様にすべての仕様が公開されているわけではないので、他の構造式エディタは事実上完全にChemDraw互換するのは不可能であるといえます。化学構造ファイルフォーマット変換が可能なOpenBabelを持ってしても限界があると思います。
まとめ：化学業界関係者なら１ライセンスは持っておこう。
